「NFTという言葉をよく聞くけど、いまいちよく分からない。」
「NFTの説明を聞いても、いまいちよく理解できない。」
そんな方は多いでのではないでしょうか?NFT市場はすでに到来しています。少しずつ身近なものにしていきましょう。
NFTとは
NFT(Non-Fungible Token)とは直訳すると「非代替性トークン」となり、ネット上でやり取りされる、唯一無二の価値を持ったデジタル資産を意味します。
ビットコインとか仮想通貨もNFT?
おしい!暗号資産(仮想通貨)はFT(代替可能なデジタル資産)だよ。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった暗号資産(仮想通貨)は、同じ通貨であれば誰かと1コイン交換したとしても資産価値の差が生じません。これをFT(代替可能なデジタル資産)と言います。
市場規模
2020年に約300億円だったNFTの市場規模は、2021年に入ってから急速に目覚ましい成長をとげています。
2018年 | 40億円() |
2019年 | 140億円() |
2020年 | 300億円(3億4000万ドル) |
2021年 | 2200億円(15億9000万ドル) |
2022年 | 4100億円(30億ドル) |
NFTを活用したビジネスはもうすでに始まっています。
4大特徴

①唯一性 ②取引可能性 ③相互運用性 ④プログラマビリティ
①唯一性
ブロックチェーンと言われる技術によって、それぞれのNFTは固有の識別情報を与えられています。
この識別情報によって、出自や取引履歴を改ざんが困難な状態で記録できるため、コピーや贋作(がんさく)は不可能で、世界に一つの価値を証明できます。②取引可能性
ブロックチェーン技術による信頼性の高い取引が可能です。
デジタルデータなので、実在のモノとは違って簡単に移動・取引をすることができます。③相互運用性
現在、多くのNFTは「ERC721」という規格を用いてイーサリアム上で発行されています。共通の規格を用いていることで、複数のウォレットやマーケットプレイスをまたいで運用することが可能です。
例:あるゲームの中で保持しているアイテムが、ゲーム外でも自由に取引できます。④プログラマビリティ
自身が制作したNFTが2次流通(転売)される際にも、自動で手数料を徴収することを設定することができます。
例:自身が制作したデジタルアートをAさんが購入。Aさんが転売しBさんが購入。Bさんからの手数料も自動で自身の手元に入ります。
有名になったきっかけ
実際にあった出来事を見ていくとイメージしやすいかもしれません。NFTという言葉が知られるニュースにもなった例を3つあげてみましょう。
2021年3月、とあるBFTアートに約75億円もの値が付きました。Beeple氏が制作した「Everyday-The First 5000 Days」というタイトルのデジタルアートです。世界最大のNFTファンド”Metapurse”創設者のMatakovan氏はBeeple氏の13年以上の創作活動に費やされた時間にこそ価値があると判断して高値で落札しました。
Beeple氏は毎日1枚ずつ書いた5000枚のイラストをコラージュにしたよ。
2021年3月、Twitterの創始者の1人、Jack Dorsey氏が投稿した世界で初めてのツイート”just setting up my twttr”という5つのワーテキストをNFT化したものが、約3億円の値段で落札されました。
Twitterが世に出た記念する初の投稿をNFT化したんだね。
正体不明アーティストのバンクシー作”Morons(愚か者たち)”というイラストが所有者によりよってNFT化された後、焼却されました。この様子はYouTubeで動画配信され、その後、そのNFTイラストがオークションにかけられた際、買値の10倍の価格で落札されました。
NFTアートの価値が認められた瞬間だね。
カテゴリー
NFT市場で人気のカテゴリーは以下の通りです。2021年に最も取引が多く行われたのは「コレクティブル」で、次は「スポーツ」です。これから普及していく中で、順番が変わることは大いに考えられます。
コレクティブル | 切手や古銭、トレーディングカードのように、収集や保有を目的として取引されるものです。 将来的な価格高騰を期待して保有します。 |
スポーツ | 実在の有名選手を題材としたデジタルカードゲームが人気です。 実際の試合の名シーンを収めた「モーメント」と呼ばれるショートムービーが高値を付けたりしています。 |
アート | 著名なアーティストが作成した芸術性の高いデジタルイラストや3Dモデルなど。 |
ゲーム | 特定のゲーム内で使える武器やアバターなどのアイテムをNFT化したもの。 |
メタバース | 仮想空間「メタバース」内の土地やアイテムをNFT化したもの。 |
まとめ
NFT=世界にたった一つしかないデジタル資産を簡単にふんわり説明しました。メタバースが分からない、ブロックチェーンって何?と疑問がまだまだあると思います。一つずつ別記事で見て行きましょう。